2019年3月21日木曜日

樽前ガローの別荘地?探訪


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前回白老町のアヨロ海岸にあるアイヌ伝説の地、「カムイエカシのチャシ」と「オソロコッ」に行って来たべさで、白老町のアヨロ海岸まで行った時のことなんだけど、苫小牧市街を抜けた辺りで、以前に行き先を決めずにドライブしていて見つけた「樽前ガロー」の別荘地?に寄り道してみたんだべさ。その「樽前ガロー」という場所なんだけど、苫小牧市の樽前川にある渓谷で、苔が生えて切り立った岩肌が特徴の観光名所らしい(石器人は未だ行ったことかないので…)べさ。

この景勝地「樽前ガロー」近くにある閑静な林の中の別荘地?を見つけたのは、確か2000年前後頃だったかと記憶してるんだけど、一戸ごとの区画が広く、おまけにポツポツとしか家が建っておらず、かなり石器人の理想に近い宅地だったんだべさ。

但し、石器人はその頃にはもう石狩管内の山の中に家を建ててしまっていたので、現実的にここに住むという予定はなかったんだけど、それでもこういう「辺鄙な別荘地」マニアの石器人には非常に魅力的な場所だったので、それからも何回か立ち寄ってはいたんだべさ。


そんな訳で、昨年に野外動画撮影用カメラのリコーのWG-M2を買ったこともあり、今回の主目的である白老町のアヨロ海岸に向かう前に、「樽前ガロー」付近の分譲地を探訪してみようと寄り道して動画などを撮ってみたので、その時の記録を以下に纏めておこうと思うべさ。


こちらが地図代わりのGoogle航空写真。

↑画面左下の+-ボタンで拡大・縮小可能。




樽前ガローの分譲地を探訪してみるべ(2018年11月中旬)

2018年11月中旬のある日の朝早く、自宅をボロ車で出発し、千歳経由で国道36号を南下。

途中で道道781号に入りそのまま苫小牧市街を抜け、駒沢大を過ぎた辺りのドン突きを左折。国道36号に出る手前の踏切前で、国道沿いに走る裏道へ右折し、国道36号と並走しながら白老町方面へ走る。

その裏道を暫く走ると、社台駅の手前辺りでドン突きにぶち当たるので、そこを右折して樽前山方向に向かう。後は道なりに走って行けば、難なく樽前ガローの分譲地に到着するんだべさ。


ここが分譲地の中ほどにある「樽前ガロー」への入り口だべさ。バス停(道南バス)の名前も「樽前ガロー」になってるべさ。

右へ曲がると「樽前ガロー」
「樽前ガロー」への案内板
道南バスのバス停「樽前ガロー」





メインストリート沿いの区画は空地だらけ。ポツポツと住宅が点在してるだけだべさ。

空地だらけで住宅はポツポツ…





分譲地内の側道も空地だらけ。但し点在する住宅はお洒落な感じだべさ。

側道も空地が多い
たまに建ってる家はお洒落な感じ




メインストリート樽前山側方向に家があるから、ちよこっと行ってみるべ。

家があるべさ
近づいてみたべさ





おっ、売家の看板が…。ちなみに奥の白い家は別の区画だべさ。

売家だべさ
ログハウスだな
593.56㎡
↑値段は書いてなかったけど、奥の方に小さいログハウスがあるんだわ。





そのログハウス前(正確には隣の白っぽい家の前)に、道南バスのバス停「北樽前」があるんだべさ。バス転回場と思われる広場もあるから、多分ここがバスの終点だんべ。

終点?のバス停「北樽前」
バス転回場?




バス転回場からさっきの売家のログハウスを見た図。ちょっと売家脇の側道に入ってみるかい。

あそこの側道に行ってみるべ





やっぱり家はポツポツとしか建ってないべさ。

家はまばら





空地の区画は笹が繁り放題だべさ。

空地は笹薮状態





側道は回路状になっているので、グルッと回ってみるべ。

側道をグルッと回るべ





⑪さっきの「売家」の裏に出て来たべさ。

さっきの「売家」の裏手に出たべさ


2018年11月に撮った静止画像は、取り敢えずこんなところだべか。

後はリコーのWG-M2で動画を撮ってあるので、詳しくはそっちの方を見て欲しいべさ。




YouTubeに動画をアップしたので貼り付けとくべ





動画リンク先樽前ガロー近くの別荘地?を探訪してみたべさ









ということで、「樽前ガロー」近くの分譲地の探索は終了したんだべさ。

以前に来た時は少しあった「売地」の看板は、もう見当たらなくなってたけど、上に書いた様に「売家」は1軒見つかったんだべさ。

それにしても閑静で広々としていて、雰囲気のいい場所だべさ。

心配な点があるとしたら、活火山である樽前山麓に位置しているので、万が一大規模な噴火があった場合、火砕流やら泥流やらの直撃を受けるんでないべか?という一点だけだべさ。



(続く)  (前回)



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石器人の足掻き
イテテテ団

2019年3月2日土曜日

白老町のアヨロ海岸にあるアイヌ伝説の地、「カムイエカシのチャシ」と「オソロコッ」に行って来たべさ


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昨年、山田秀三氏の著書で「アイヌ語地名を歩く」(北海道新聞社刊)という本を読んだんだけど、その中の「ポンアヨロの古伝承(上・下)」という章が非常に面白かったんだべさ。

で、まずはその「ポンアヨロの古伝承(上)」の章の中身なんだけども、白老町のアヨロ海岸の「アヨロ鼻灯台」が建っている、「カムイエカシ・チャシ(神のような長老の砦)」と呼ばれる高台の隣に、海岸がガッポリ削られた様な窪みがあって、そこが神様が尻餅をついた跡「オソロコッ」と呼ばれていたらしいんだべさ。


以下、「アイヌ語地名を歩く」P.170より引用~

…海から入り込んだ凹地の上に出たら、これがオソロコッで、その前面の海中の岩が「イマニッだと言われる。オソル・コッ(osor-kot 尻の・その凹)とイ・マ・ニッ(i-ma-nit それを・焼く・串)である。
 昔アイヌの文化神が、海岸でたき火をして、鯨の肉を蓬の串に刺して焼いていたら、パチンと音がしてその串が折れた。文化神が驚いて尻餅をついた跡がそのオソロコッで、海中の岩が残った串だという。全道の海浜地帯に広く残っている神話の一環である。
 その後、方々でずいぶんオソロコッを見たが、こんなに美しく整ったお尻跡を見たことがない。

~引用終わり。

この「こんなに美しく整ったお尻跡を見たことがない」という一文に、いたく興味を惹かれてしまい、是非一度現地を見に行きたいと思うようになったんだべさ。


ということで2018年11月の中旬に、実際に現地に行って来たので、その時の記録を以下に纏めておくことにするべ。


ちなみに、これが地図代わりのGoogle航空写真だべさ。


↑画面左下の+-ボタンで拡大・縮小可能。



<その1>まずは白老町のアヨロ海岸に行くべ

よく晴れた11月中旬(2018年の話)の朝に、ボロ車に乗って自宅を出発し、国道36号を南下。苫小牧を過ぎて登別方面補目指したんだけど、途中で樽前ガローに寄り道して写真と動画などを撮った為、白老町のアヨロ海岸の入り口に着いたのは昼過ぎになってしまったべさ。

国道36沿いに進み、白老町の市街地を過ぎて山の勾配を上り切った辺り、「臨海橋」の手前の左手に、「虎杖浜温泉ホテルいずみ」へ向かう進入路があるので、そこへ左折する。

左折



すぐに二股になるので、看板の指示通りに右手へ。

右手へ




こんな細い道を下って行くんだべさ。

道は狭い




④アヨロ海岸に出たべさ。

海岸に到着



駐車スペースは結構広い。

駐車場





はいはい、わかっておりますべさ。

看板各種




海岸は整備されてるべさ。

立派な石段



今日は海は穏やかみたいだべさ。

波は穏やか




⑨ポンアヨロ川を挟んだ対岸の状況その1。

対岸その1




⑩ポンアヨロ川を挟んだ対岸の状況その2。

対岸その2
↑最初に紹介した書籍、「アイヌ語地名を歩く」「ポンアヨロの古伝承(下)」に拠ると、この今は比較的水量が少ないポンアヨロ川を渡渉して、笹薮の斜面を登って正面に見える台地の上まで行くと、「カムイミンダラ(神様が降りて来て遊ぶ場所)」と呼ばれる美しい広場があるらしいんだべさ。

そちらも是非とも行ってみたいんだけど、今日のところはまず、川のこっち側の「カムイエカシ・チャシ跡」「神様の尻餅跡オソロコッ」の探訪が先だべさ。


ということでまず最初は、現在「アヨロ鼻灯台」が建っている「カムイエカシ・チャシ跡」に上がってみることにするべ。




<その2>「カムイエカシのチャシ(現アヨロ鼻灯台)」探訪だんべ

駐車場から少し戻ると、「アヨロ鼻灯台」への上り口があるんだべさ。

灯台への上り口




これが「アヨロ鼻灯台」への上り口。

この階段を上がるんだべさ



上がってすぐの標柱。

「カムイエカシ・チャシ」の標柱
↑この「カムイエカシ・チャシ」なのだが、上記の「アイヌ語地名を歩く」の中では、「(カムイエカシと呼ばれた)大エカシのチャシ(砦)だったと伝えられている」程度にしか触れられていない。

仕方ないので山田秀氏著「北海道の地名」(北海道新聞社刊)を紐解いてみたんだけど、そっちの方にもP.386の「オソルコチ」の項目に(以下、引用)

~ポンアヨロ(虎杖浜漁港)のすぐ東側の高台がカムイ・エカシ(神の如き・長老)のチャシ(砦)で…

~引用終わり

と記載されている程度だったべさ…。

まあ、深く調べるのは後回しにして、取り敢えずは「神様みたいな偉い長老が住んでいた砦」と憶えておけばいいんだべな。





あそこまで上るんだべさ。

あれが「アヨロ鼻灯台」




この階段は閉鎖されてるけど、階段脇を難なく通れるんだべさ…。

脇を通れるからロープの意味が無い?





台地の上に出たべさ。「アヨロ鼻灯台」がすぐ近くに。

台地の上に到達




東北東の方角の海岸線。神様の尻餅跡「オソロコッ」が見えるべさ。

「オソロコッ」が見える




ここから神様の尻餅跡「オソロコッ」方面に向かう踏み跡があるので、後で行ってみることにして

踏み跡があるべさ




取り敢えず「アヨロ鼻灯台」に行ってみるべ。この灯台、現在は稼働してないみたいだべさ。

まずは灯台の方へ



灯台の横の踏み跡を通って

海へ向かうべ




海が見える場所に出たべさ。

灯台の先端から海を見る




すぐ下は崖だべさ。

結構嶮しい




ここからの方が、神様の尻餅跡「オソロコッ」がよく見えるべさ。

「オソロコッ」がよく見える
しかし眺めのいい場所だべさ。

「カムイエカシ(神の如き長老)」は、この高台で暮らしながらのんびり海を眺めていたんだべか?



<その3>神様の尻餅跡「オソロコッ」探訪だんべ

①<その2>地点まで戻り、踏み跡を辿って「オソロコッ」に向かうべ。

踏み跡を辿るべ





踏み跡は歩きやすい。道から逸れても笹丈が低いので問題はないんだべさ。

歩きやすいべさ




神様の尻餅跡「オソロコッ」の縁に出たべさ。

「オソロコッ」Ⓐ
「オソロコッ」Ⓑ
「オソロコッ」Ⓒ
↑かなり大きな窪みだべさ。「アイヌ語地名を歩く」では実際に測量を実施した旨の記載があるんだけど、それに拠れば「奥行きは約六〇メートル、周辺は高さ二、三〇メートルの崖」だそうだべさ。





縁の踏み跡を辿って向こう側に行ってみるかい。

もう少し先に行ってみるべ




真ん中辺りから見下ろした、神様の尻餅跡「オソロコッ」だべさ。

真ん中辺り




上記の地点から「アヨロ鼻灯台」を見る。灯台のある所が「カムイエカシ・チャシ」の最上部かと思われるべさ。今辿って来た踏み跡が見えるべか?

アヨロ鼻灯台方向




⑦「オソロコッ」の向こう端まで行ってみるかい。

向こう端まで行くべ





踏み跡横の広い台地にはソーラーパネルが設置してあるべさ。最近はどこに行ってもあるから、風情を削がれるんだべさ。

最近はどこに行ってもあるな…





進行方向に見えるのは、ホテル「海の別邸ふる川」の隣にある「魚卵人」らしいべさ。

建物が見える





端まで来たんだけど、カシワの木が邪魔で見通しがあんまりよくないべさ。

端まで来たぞ



<その4>折角だからもう少し探検してみるべ

折角ここまで来たので、また「魚卵人」の建物の方に行ってみるべ。

もう少し進むべ




②「海の別邸ふる川」のすぐ近くに来たけど、ガッパリ抉れてるな…。

あんまり近づかん方がいいな…





ここから転げ落ちたらただでは済みそうにないべさ…。

結構な高さの崖だべさ




さて、「カムイエカシ・チャシ」跡のアヨロ鼻灯台まで戻るとするかい。

戻るかい



<その5>次回の宿題、神様が降りて遊ぶ美しい広場「カムイミンダラ」の話も少し…

①<その2>の⑧地点まで戻って来たべさ。駐車場のある方向に<その1>の⑩で触れた、「カムイミンダラ(神様が降りて来て遊ぶ場所)」と呼ばれる広場がある台地が見えるべさ。

「カムイミンダラ」のある台地が見える




右下の方から台地の上に上がる、九十九折れの踏み跡らしきものが見えるべさ。

踏み跡が見えるな




ズームで上の方を撮ってみたべさ。あの向こうに神様が降りて遊ぶ広場「カムイミンダラ」があるらしいんだべさ。

台地の上

この「カムイミンダラ」、時間的には行って行けないこともなかったんだけど、空模様も怪しくなってきたので、今回は探検を断念して駐車場まで戻ることにしたんだべさ。



YuoTubeに動画をアップしたので貼り付けとくべ












以上で、ポンアヨロ川のこっち側の探検は探検は終了したんだべさ。

次はポンアヨロ川の対岸に渡って、神様が降りて遊ぶ広場「カムイミンダラ」の方に行ってみることにするべ。行くとなればポンアヨロ川を渡渉する必要があるので、長靴は忘れないようにしないと…。



※YouTube動画
2019年3月2日「神様の尻餅跡「オソルコッ」とアイヌの砦跡「カムイエカシ・チャシ」探訪だべさ
動画再生リスト「どこだべ?此処は


(続く)  (前回)



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