2017年11月8日水曜日

地獄への入り口!?比布町で謎のウェンルパロ(地獄の入り口)洞穴を探すべ


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以前、ネットで知った「アフン・ル・パル」なる言葉について、気になって道立図書館で山田秀三氏著北海道新聞社刊の「北海道の地名」という本を借りたり、「あの世の入り口 -いわゆる地獄穴について-」をコピーさせてもらって調べてみたところ、「あの世へ続く入り口(通称地獄穴)」という意味の様で、どうやら道内各地にそう名付けられた場所があるらしいことがわかった、ということは前回あの世の入口 -いわゆる地獄穴について- 知里真志保・山田秀三著に書いた。

(※尚、「アフン・ル・パル」の最後の「ル」は、「北海道の地名」では小文字表記になっているのだが、このブログでは小文字にする機能が無いらしいので、小文字の代わりに半角表示にしておいた。)




それから程なくして、今度は集まれ!北海道の学芸員というサイトにあるアイヌ伝説が残るいしばい山の地獄穴という記事をネットで見つけた。

それによると、上川地方のアイヌの伝説で、「ピップ」「トッショ」という場所で猟をしていた二人のエカシ(アイヌ語で祖父という意味らしいが、この話の場合は先祖の男という意味が妥当かも)が、ムジナを追って洞窟に入って行くと、洞窟の奥には不思議な世界が広がっていて、そこから戻った後、その不思議な世界に惹かれた片方のエカシは死んでしまい、その世界を嫌った残る一人のエカシは長生きすることになるのだが、この件でアイヌがこの穴のことを、ウェンルパロ(悪い・道・口)とかアフンルパロ(あの世・道・口の意。アフン・ル・パルと同じ意味かと思われる)と呼ぶようになり、その後誰も入る者がいなかった、という話があるらしい。

で、どうやらこの「ピップ」というのは「比布町」のことで、「トッショ」は旭川市と比布町の境界にある「突哨山」のことを示すらしい。上記の「アイヌ伝説が残るいしばい山の地獄穴」の記事によれば、「男山公園」付近の「突哨山から連なる石灰岩地質の部分」が、明治時代から始まり昭和39年まで続いたの石灰岩採掘の為に「いしばい山」と呼ばれている由来が載っていて、そこが上記のアイヌの不思議な洞窟伝説の舞台の様だ。


山田秀三氏の書籍を読んだり、上記のような「あの世へ続く洞穴」に関するサイトを見て以来、石器人の頭の中では「アフン・ル・パル」「ウェンルパロ」という言葉は、「あの世へ続く入り口」→地獄への入り口と脳内変換されてしまい、いったいどんな場所なんだべ??と妄想が膨らむばかりだった。

知里真志保氏・山田秀三氏著「あの世の入口 -いわゆる地獄穴について-」でも、「(8)比布川岸のウェンルパロ」で、「比布にある『ドッショ』という山に、地獄に通じている穴、ウェンルパロがあるという言い伝えがある」旨のことが書かれているので、位置的にも「突哨山」付近で間違いないと思われる。



という訳で、上記アイヌ伝説が残るいしばい山の地獄穴の記事のおかげもあって、その通称「いしばい山」辺りに、その「地獄への入り口が存在するらしいことがわかったので、8月も半ばを過ぎた頃のある日、ボロ車を駆って現地に行ってみることにしたのである。

アイヌ伝説が残るいしばい山の地獄穴の管理人様、参考になりました。ありがとうございました。





これが地図。
  



まずは月形町から雨竜町まで国道を一切使わずに北上するべ!其の1月形町から雨竜町まで国道を一切使わずに北上するべ!其の2で書いた裏道を使って雨竜町まで行き、道道47号と並行して走る農道を通って深川市に入り、コップ山の麓を過ぎてから道道916号とのドン突き(地図ポイント1)を左折して湯内へ向かう。

湯内で道道98号に突き当たったら(地図ポイント2)右折して旭川方面を目指し、嵐山で道道915号に合流(地図ポイント3)して北上すれば、道道72号にぶつかるので、そこを右折(地図ポイント4)

鷹栖町に入ったら道道99号にぶつかる(地図ポイント5)ので、左折してそのまま直進する。しばらく走ると、「北都橋」を過ぎてすぐに右側に農道への分岐がある(地図ポイント6)ので、そこを右に入り進んで行く。

北都橋から右手に分岐した農道を進む


田園地帯の農道をしばらく進んでから右L字路を右手に曲がる(地図ポイント7)と、進行方向に鬼斗牛山が見える。

進行方向に鬼斗牛山が見える


途中にあった売地物件。

527坪で68万!
おお、527坪で68万円だ!しかも農地じゃなくて宅地だぞ。



鬼斗牛山の麓から道道520号に合流(地図ポイント8)し、比布町に入ってからは道道1122号へ向かう交差点(地図ポイント9)を当麻町方面へ右折した後、麻布橋を渡る手前の農道との交差点を右折する。

そのまま直進し、栄園橋を渡る道路との交差点(地図ポイント10)を越えると、斜め右前方に通称「いしばい山」と思われる山が見えて来る。

「いしばい山」が見えてきた


ドン突きに当たるので右折。地図ポイント11

地図ポイント11 ドン突きを右に



宗谷本線の踏切を越えて

踏切を越える


更に進むと石灰岩の崖が露出した、通称「いしばい山」が近づいて来る。

いしばい山


右手に比布川を渡る赤い橋が現れるので、橋に向かって右折。

赤い橋を右折



すると正面ドン突きに通称「いしばい山」が現れるので、そのドン突き(地図ポイント12)を左折すれば

正面が「いしばい山」 地図ポイント12のドン突きを左折



橋の袂に駐車スペースがあるので、そこに駐車する。

比布川を渡る橋の袂にある駐車スペース


これは比布川の写真。

比布川 端から上流方向を望む


駐車スペースから左手方向を見る。

駐車スペースの左手


駐車スペースから右側方向を見る。

駐車スペースの右手方向


道路と崖の間は結構深い溝状の地形になっていて、おまけに灌木が密生している。その為、溝状の所まで降りてしまったら却って視界が妨げられそうなので、取り敢えず車道の上から観察してみる方がよさそうだ。

それでは、露出している崖の左端(駐車場の左手方向)まで歩いて行ってから、道路上から「地獄への入り口 ウェンルパロ(アフン・ルパルと同義)を探すことにしよう。

それにしてものどかな風景で、天気がいい所為もあるけど、ここら辺に「地獄への入り口 」があるという感じは全くしないべさ…。

橋から今走ってきた方向を望む




で、ここが崖の左端部分。

崖の左端 ここを境に旭川市←|→比布町
↑この崖の左端部分から「突哨山」へ続く稜線が、旭川市と比布町の境界のようだ。左手が旭川市で右手が比布町。



そこから少し右手に向かって歩くと

窪みはあるが浅い
窪んだ部分があるのだが、よく見れば奥行きは浅い。地獄穴はコレじゃないな。



更に道路を右手に行くと

これも窪みで穴ではない
また窪みがあったが浅いようで、コレでもない。



目を凝らして更に右手に行くと、崖に金属製の落石防止のネットがかかっている。

落石防止ネット(金網)


何も見つからないまま、さっきのドン突き地点(地図ポイント12)に到着。

橋からのドン突き地点 地図ポイント12



で、そのドン突き地点にも何も無い…、かと思ったのだが…、アレ?コレは…。

ネットの向こうに穴らしき影が…



その拡大写真。

下の方はちょっと深そうだ
窪みというよりは穴にも見えるのだが、金属製のネットで覆われている為よくわからない。ネットがあるから入ることも出来なさそうだ。一応崖の右端まで歩き終わってからここに戻ってきて、溝状の底まで降りて近くから観察してみることにしようか。



そこからまた右手に進むが

何も無いな



また右へ。おっ!コレは…

穴なのか?



穴か?と思ったのだが、よく見ると向こう側に木が見えるべさ…。

ただの岩の出っ張りだったべさ…
どうやら岩が張り出していただけの様だ。



ここら辺りは崖の右端部分なのだが、その付近にはこんな看板が。

立ち入り禁止の看板
ああ…、はいはい、わかりました…。



ついでに、こんな看板も。

落石注意



まあ、確かにコレを見ればね…。

上側はヤバそうだ…
崖の上部は何かの拍子にポロボロッと来そうな気もする…。



以上、崖の左端から「立入禁止」の看板のある右端まで、車道上を歩きながら観察してみたのだが、コレだと思うような深い洞窟らしきものは見つけられなかった…。



道路を歩き終わった後で、さっきの「落石防止金網の張られた箇所で見つけた穴らしきものの辺りを、溝状の底に降りて近くから観察しようと思っていたのだが、「立入禁止」ということで無理みたいですな。それにしても、男山株式会社が所有する「男山自然公園」では、公園のある旭川市の土地の他に、比布町のここの土地も管理しているらしい。ということは、恐らくこの辺一帯が男山株式会社の所有する山なのだろうか?





という訳で、さしたる収穫も無いまま「いしばい山」「地獄への入り口 ウェンルパロ(アフン・ルパルと同義)の探索は終了したのだが、山田秀三氏著の「北海道の地名」「あの世の入口 -いわゆる地獄穴について」を見たり、ネットで調べたりした限りでは、登別の辺りにもこの「地獄への入り口 アフン・ルパル」が存在しているらしいので、いつか機会を見つけて訪れてみたいものだ。


(続く)  (前回)


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