ページ

2017年8月6日日曜日

ハート形の湖!?豊似湖


[道案内]  [目 次]  [連絡先]  [ブログ]  [なんだべ?コレ]


襟裳岬の近くにハートの形をした湖があると聞いたのは、いつ頃のことだっただろうか。

詳しくは憶えていないのだが、その湖の存在を知った後、すぐにGoogle航空写真で位置を確認してみたのは憶えているから、そんなに昔の話でもないと思う。

その湖がコレ、えりも町にある「豊似湖」である。


↑オレンジ色のマークを画面中心に移動させてから、画面左下の倍率ボタン(+)をクリックして拡大して見て欲しい。ハート形の「豊似湖」が確認できる。


いつかは行ってみたいと思いながらも、石器人の住んでいる処から日高管内の現地まで車で行くには、下手をすると函館まで行くのとあんまり変わらない程の時間がかかってしまうので、なかなか行く機会を掴めないままでいた。


それでも、ネットで「豊似湖」に関する情報を調べている内に、駐車場から200mも歩けば湖まで行けるらしいことがわかったので、今年の夏に重い腰を上げて行ってみることにしたのである。


これが「豊似湖」周辺の地図。
  

↑水色やオレンジのマークをクリックするとポイントの番号が分かる。





ということで、6月も末のよく晴れたある日の朝、石器時代のポロ車に乗り自宅を出て、国道234号沿いの裏道農道に入り、日高方面に向かって南下し始めた。

早来町で道道10号に合流し、その先の厚真町からは道道59号を通って平取町を目指す。

平取町から今度は、海岸沿いの国道235号線と並行して走る?(クネクネ曲がっているので、どう見ても並行はしていないのだが)道道80号→道道71号へと乗り継ぎ、国道を通らないまま静内町に到達。

静内町からは道道1025号を使ってまた山側を走り、富沢、歌笛を過ぎて、絵笛経由で浦河町に出た。

浦河町の先からは海岸沿いの国道336号を使って、淡々とえりも町を目指す。この時点で昼をだいぶ過ぎた時間になってしまっていたので、本当は行ってみたかったえりも岬はパスすることにした。

追分峠を越えると再び海岸沿いの道になるので、そのまま国道336号を「豊似湖」への入り口である目黒を目指して北上する。



異様に長いトンネル(トンネル名は失念)を通って暫く行くと、目黒の集落で「豊似湖」への案内看板を発見。気を抜いていると見落としてしまいそうだ…。地図ポイント1

目黒にある「豊似湖」入口の看板


国道336号と別れて豊似湖に向かう道に入る。

豊似湖へ続く道


墓場を過ぎると砂利道になる。

墓場を過ぎた辺り


途中、こんなとこや

結構険しい…



こんなとこを通って進んで行くと

山深いべさ


二股にぶつかる。「豊似湖」は右側の道だ。地図ポイント2

標識に従って右手の道へ


おお、道が狭いぞ!

対向車が来ないことを祈ろう


山深いぞ!

鬱蒼としてますな…



そのまま進んで行くと、「豊似湖まで2.5km」の標識が。地図ポイント3

あと2.5kmらしい


先へ進むと、何やら渡るのを躊躇してしまいそうなボロい橋が…。地図ポイント4

大丈夫か、オイ…


こりゃひどい…。

錆びてる…
↑錆びてるのはまあ仕方ないとしても、このコンクリートの破片は何だべ?



ヒエ~ッ、渡りたくねえ!

年代物の橋ですな


でも渡った…。

反対側から見てもボロいな…
↑渡り切って反対側から見た写真。「とよにはし」という名前の様だ。


橋はボロいが眺めはいい。

橋の上から上流側を見る
こっちが下流側
岩魚でもいそうな川だ。



気を取り直して更に前に進むと、ほどなく駐車場に行き当たる。地図ポイント5

「豊似湖」の駐車場


管理人の詰所かと思ったら便所だった…。

こりゃまた随分と立派な便所だべさ
それにしても、ここまでくる間、すれ違ったのは山菜採りらしきライトバン一台だけだったし、駐車場到着時にも先客は1台しか居らず、その車も石器人が到着すると同時に駐車場から出て行った。本当に人がいないべさ…。




現地の看板其の1。

「猿留山道」案内図
どうやら「豊似湖」の周囲を歩いて回れるコースがあって、それが「猿留山道」という道につながっているらしい。



現地の看板其の2。

だいぶくたびれた「豊似湖」の看板
シマリスやザリガニの絵と共に、リンゴか梨の断面みたいな「豊似湖」の姿が哀愁を誘う…。



さて、それでは「豊似湖」へ向かうことにしよう。駐車場からたったの200mしかないから楽勝だべ、と思っていたのだが…。

「豊似湖」へ向かう道



狭いな…。

草を踏み分けて登る



急だな…。

勾配は急だ…



険しいな…。

岩がゴロゴロ…
いや~、甘く見てたわ。登り勾配は急だし、岩がゴロゴロ剥き出しになってるし、最低でもスニーカーは必須の道だべさ。



しかし、ここを乗り越えれば、ホレ↓。

おお、「豊似湖」だ!
ついに「豊似湖」が見えてきた。



休憩ベンチがありますな。

湖畔のベンチ
誰もいない…。




これは「豊似湖」の右手湖畔を巡る遊歩道入り口。

右側遊歩道


こっちが左手湖畔を巡る遊歩道入り口。

左手の遊歩道入り口



これが「豊似湖」を休憩ベンチの先から撮った写真。

休憩ベンチの先から見た「豊似湖」
正面に見えるモッコリ突き出た部分が、ハート形の窪みに見える部分を形作っているようだ。



「豊似湖」の向かって左側。

「豊似湖」の向かって左側


「豊似湖」の向かって右側。

「豊似湖」向かって右側


湖水は結構きれいだ。

割と透明


湖岸は石がゴロゴロ転がっている。

石だらけ



ということで「豊似湖」に到着したのだが、既に時刻は午後3時を過ぎている。湖畔の遊歩道は、一周30分ほどかかるらしい。人っ子ひとりいない「豊似湖」は独特の落ち着いた雰囲気があって、正に「秘境」という感じがするので、何とか湖畔をグルッと一周してみたかったのだが…。

冷静に考えると、家に帰る為には、ここからまた5時間以上車を運転しなければならない。なので、今回は湖畔の遊歩道を歩くことは泣く泣く諦めて、後ろ髪を引かれながらも帰路に就くことにしたのである。





駐車場まで戻り、3時半頃に自宅へ向けて出発したのだが、帰りは殆ど日高の海岸沿いの国道を利用したので、全線を「北海道速度」で走る訳にもいかず、家に辿り着いたのは夜の8時半過ぎだった。やれやれ、きっちり5時間以上かかるのかい…。やっぱり日高側を通って行く場合は、函館まで行くのと同じくらい時間を取られるようだ。

遊歩道を回るという宿題もあるし、「豊似湖」にはぜひもう一度行くつもりなのだが、今度行く時は、おそらく2017年の秋頃に台風被害による通行止めが解除されるらしい「日勝峠」側から行ってみようと思っている。

地図で見る限り、両方のコースは距離的にそんなに変わらない気もするけど、何となくだが「日勝峠」側からの方が時間がかからなさそうな気がするから…。



(続く)  (前回)



[道案内]  [目 次]  [連絡先]  [ブログ]  [なんだべ?コレ]

-関連記事-
なんだべ?コレ

-リンク-
石器人の足掻き
イテテテ団